象の背中
いかにも 泣かせます系のベタな物語。私 意外と弱いんですよねー。泣かせよう泣かせようと意気込んでいる物語・・・。絶対泣かないと覚悟して観るのですが つい貰い泣きしてしまう・・・。
始まりは いきなりの癌宣告 しかも余命半年! いきなりかよ!その癌告知を受けたのは主人公の藤山(役所広司)。藤山は 一切の治療を拒み 死ぬまで生きると言う選択をする。大手会社の部長。きれいな妻 美和子(今井美樹)と 2人のとても素直な良い子供 と絵に描いたような幸せな家庭を築いていた。
でも 家族は家族として愛情を注いでいる藤山にも ちゃっかり愛人が!これは 観客の反感買うこと(映画とは言え あんなにキレイで理想的な妻今井美樹がいるのに 愛人井川遙だとー!?どんだけモテるんだ?役所広司!笑)間違いないですね~・・・。でも この映画 あまりにもキレイにまとまりすぎているので 毒の部分として愛人を登場させたのでしょうか?安易ではありますが・・・。
男の人って(人それぞれだと思いますが) どんなに妻を愛していても(生まれ変わってもまた一緒になりたい程) 恋人をつくってしまう生き物なのでしょうか?
この愛人は とても藤山に愛されています。妻は 一見おしとやかで慎ましく従順なタイプの女性 愛人は 一見勝気で キャリアウーマン。 妻と違うタイプの女性という所が アザトイのですが・・・。でも 本質的には逆で 妻には 包まれて癒されて 愛人は俺がいなきゃダメだ的に守ってあげたい・・・なんて欲張りな・・・。そして この狙いがまた ミスキャストにより 表現しきれていないのが残念。
でも どんなに愛されている事が分かっても この映画を観ると やっぱり愛人にはなりたくないですねー・・・。切なすぎる・・・。
藤山が 死ぬ前に想い出深かった人と会って ちゃんとお別れを告げたいと 初恋の人(手塚理美)を呼び出して 初恋宣言そして癌告知。・・・おいおい 呼び出された方は そんな事聞きたくないでしょー!20年以上も音信不通の喧嘩別れした同級生だって いきなりそんな事 話されても・・・(汗)
象は死期が迫ると群れから離れ孤独に死んでいくけど 俺にはそんな事はできない と愛する家族に見守られて死んでいく藤山。
ようは この映画 人間として弱い ダメ男の最期を描いたものなのか?
それでも 兄役の岸部一徳さんと役所さんのホスピスでの2ショットのシーンは 兄の切ない気持ちに貰い泣きしてしまいました。物語というよりも 一徳さんの芝居に。
ちょっとしか出て来ませんが 笹野さんはサスガの存在感です!
役所さんのやつれぶりと 激痛と戦う姿はイタイタしいです。でも 役所さんは 妻と愛人両方を愛し愛されたい我儘男の役は合わないかも・・・。 いやらしさが無いんですもん。でも 役所さんのセリフの言い回しとか好きです♪
人間の優しさと家族愛そして その反面のエゴを描いたつもり?のヒューマン(?)ドラマ。
これは 決して原作(秋元康)を読みたいとは思いませんね・・・。
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