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パンズ・ラビリンス

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大人が観るファンタジー。

これは・・子供には辛すぎるでしょう・・・。

間違えた時代に生まれちゃったね。

とにかく 悲しい物語・・・。

内戦下のスペインで 父親を亡くし 独裁主義者の恐ろしい大尉と再婚してしまった母親。

「何故 再婚したの?」

「ひとりが寂しかったから。」

「ひとりじゃないわ 私がついてるじゃない。」

母親は 母である事より女である事を選んでしまったのでしょうか・・・?それとも 子供(オフェリア)の将来のために 良かれと思って あんな 虫を殺すように 人を殺す独裁者と再婚したのでしょうか・・・?

そもそも この大尉は 母親の事など愛していない。目的は 自分の血を継いだお腹の中にいる息子。この母親も薄々気付いているのでしょう。でも 彼にすがりつくしか生きる術がなかったのでしょう・・・。 

外は内戦で 人がたくさん死に 家では恐ろしい義父に怯えながら暮らす日々の少女オフェリア。母親のお腹の中にいる弟に話しかける。「大事な弟・・・。私の話を聞いて。外の世界は平和じゃないわ でも産まれて来るのね・・・・。」大好きなママを苦しめないで産まれてきてと お願いするオフェリアが とても切なくて・・・。

オフェリアは まだまだ子供なんです。逃げ場がなかったら 現実逃避するしか手段がないんです。もともと本が大好きなオフェリアは 空想の世界に逃げ込みます。

なのに・・・。その空想の世界までもが 厳しいんです・・・。3つの試練が与えられ その試練に合格すると 王女様になれる!ファンタジーの世界なのに モンスターが出てきて彼女を苦しめます。3つ目の最後の試練・・・それは 子供に向ける試練ではないです!

オフェリアは空想の世界で 王女様になれました!でも それは とてつもない悲しい現実・・・。 痛すぎる・・・。

そうそう!この映画 映像が暗いんです。ファンタジーの部分も暗い。唯一明るい映像はラストシーンの空想の世界だけ。だから 余計に悲しい・・・。実際に そんな子供達がたくさんいたんだろうなぁ・・・。

ダークファンタジー。その名の通りの辛く悲しいファンタジー・・・。ずっしりと とても重いテーマです。

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映画」カテゴリの記事

コメント

あの大尉はほんとひどかったですよね!お母さんも可哀想だけど、そんな母を心配し空想にふけるオフェリアの姿が切なかったです。テロのスパイだった女性も良かったです。強くなければ生きていけない、権力に従うしかない、そんな時代背景が悲しいですね。。。チョークで扉が開いたり黄金の映像はキレイでした。プリンセスになれたオフェリア、きっとその世界で幸せになれたのでは?と思いました。

投稿: ray | 2008年4月22日 (火) 07時12分

>rayさん
ホントあの大尉はひどい!!!
内戦って残念な事ですよねー・・・。独裁政権だとゲリラが出るのは必須です。
それに巻き込まれる人々特に子供は可哀想です!
最後 現実は悲しいけど オフェリアは お父さんとお母さんとしあわせに暮らしているのでしょう・・・。

投稿: 詩乃 | 2008年4月22日 (火) 11時53分

劇場に観に行ったんですけど、もう号泣でしたよ(T0T)でも何故か号泣は私だけでした…CineFexという雑誌でVFXの創りは見てたので号泣しながらも「こうなったんだ凄い」と感心してましたよ(笑)…みなさん泣いても号泣ではないんでしょうかね?まぁ連れもビックリな号泣でしたが(ー▽ー;)

投稿: miyo | 2008年4月22日 (火) 17時35分

私はファンタジー物って苦手で余り観ないんですが、
この作品は大人が観るファンタジーなんですね。
かなり暗くて救われない感じな所が有るみたいですが、
興味が出てきましたので、
近い内に観てみたいと思います。

応援ぽち

投稿: RIELU | 2008年4月22日 (火) 19時39分

carBMWが欲しいということでもなかったが見に行ったらBMWの方からwinkして
ラブコールheartしてきたので決めました
連休明けに入荷予定ですscissors

投稿: 右の脳しかない館長 | 2008年4月22日 (火) 20時22分

>miyoさん
劇場で観ましたか!
きっと感動倍増ですよねー!!!
私は 号泣というか・・・。いつもDVDで映画を観るときは エンドロールは観ないのですが これを観たときは 悲しみが深すぎて エンドロールが終わっても 画面をしばらく消せませんでした。
「ライフ・イズ・ビューティフル」を劇場で観た時を思い出しました・・・。
エンドロールで 涙がツーっと・・・。やはりしばらく立てませんでした。


>RIELUさん
私も ファンタジー苦手なんですよ。
でも これは 完全に子供には向かないです。
救いである筈のファンタジーの部分ですら ダークなんです・・・。
時代背景や主人公の置かれている境遇が とても悲しいです。


>右の脳しかない館長さん
あーー。そのニュアンス分かります!
私も 物買うときは そうかも・・・。でもたまに ウインクじゃなくて 目にゴミが入って痛かっただけ?っていう時も・・・(笑)

投稿: 詩乃 | 2008年4月22日 (火) 21時00分

はじめまして、「悲しみよこんにちはの女の子」というブログを書いているセシルと言います。
ちえこさんのところから遊ぶに来ちゃいました!
私もファンタジー苦手であまり観ていないのです。
でも、ダークファンタジーなんですね、興味がわいてきました!

なんか、これから産まれてくる子供たちの行く末を案じるようなお話だと思いました。
機会があったら観てみたいと思います。

投稿: セシル | 2008年4月23日 (水) 06時36分

私は主催団体で子どもが楽しめるようなファンタジーを書いているのですが、この映画はそれとは一線を画すファンタジーのようですね…。

詩乃さんの文章を読んで、「辛く悲しいファンタジー」というのを観てみたいと思いました。

現実は時に過酷ですが、それを子どもが味わうのは、やはり胸が痛みますね。。

投稿: Toshiya Nakamura | 2008年4月23日 (水) 09時36分

>セシルさん
ご訪問 コメントありがとうございます!
実は この映画は ちえこさんのオススメで観たんですよ。
観てよかったです♪
機会がありましたら ぜひ!


>Nakamuraさん
子供は宝ですからね~!

この映画の主人公の少女は あまりに過酷な現実から逃れるために 自分が王女様になる空想の世界に逃げるしかなかった・・・。
現実が平和ではない 厳しい時代背景を考えると子供には 理解できないかなーと・・・。

ファンタジーにしたのは 唯一の救いだと思います。

投稿: 詩乃 | 2008年4月23日 (水) 20時20分

このブログを読んで、見たくなりました。
近いうちに借りに行ってきます。

投稿: 猫道 | 2008年4月25日 (金) 01時50分

こんばんは~
子供は,夢があっていいですね。
たとえ,悲しい結果でも一瞬でも楽しく
物思いに耽れるのなら救われる現実もある・・・
深い映画でした。
僕は個人的に,全てが幻想ではなく
事実もあった様に取ってしまいました~
パンは子供の空想の産物にしては発想が
膨らみすぎてる気がしまして。

投稿: hiro | 2008年4月25日 (金) 20時10分

>猫道さん
観て損はない映画だと思いますよ~♪
お時間ありましたら ぜひ!


>hiroさん
バンって みんなが共通で知っている おとぎの国の番人なのでは・・・?
オフェリアが 女スパイのメルセデスに バンに逢ったと話したら メルセデスが バンには気を付けろって母親に言われたって セリフがありましたよね?
でも オフェリアの空想は現実と重ね合わせている部分は多いと思います。試練を与えられたという時点で 現実感ありますもんね・・・。
ラストのオフェリアの表情を見ると 救われたんだなーって思います。
深い映画でしたね。

投稿: 詩乃 | 2008年4月25日 (金) 21時20分

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» mini review 07258「パンズ・ラビリンス」★★★★★★★★★☆ [サーカスな日々]
1944年のスペイン内戦下を舞台に現実と迷宮の狭間で3つの試練を乗り越える少女の成長を描くダーク・ファンタジー。『デビルズ・バックボーン』のギレルモ・デル・トロ監督がメガホンをとり、ファシズムという厳しい現実から逃れるため、架空の世界に入り込む少女を通じて人間性の本質に鋭く切り込む。イマジネーションあふれる壮大な視覚技術を駆使して生まれたクリーチャーや深く考察されたテーマに根ざした巧みな演出が衝撃的。[もっと詳しく] オフェリアが紡ぎだした幻想(物語)の切なさ。 この作品の特徴のひとつは、スペ... [続きを読む]

受信: 2008年5月 1日 (木) 13時53分

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