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潜水服は蝶の夢を見る

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ファッション誌「エル」の編集長として活躍していたジャン=ドミニク・ボビーが脳梗塞で倒れ 頭の先から足の先まで 全身麻痺になってしまう。
唯一動かせるのは 左のまぶた だけ(目は見える)・・・。右目はまぶたが動かないので 乾燥してしまうため 縫われてしまう。

これ 実話なんですよ! 「エル」の編集長が倒れて 全身麻痺と言う話は ニュースでなんとなく覚えていました。そして その後 亡くなった事もニュースで・・・。
でも 左のまぶたしか動かせない人が(勿論 話す事も出来ません) まばたきのみで 自伝小説を書いていたのは 知りませんでした。

昏睡状態から目覚めた ジャンは 医師から全身麻痺と告げられる。
頭はしっかりしているのに 何も感じないし 話す事も出来ないし 唯一動かせるのは 左のまぶたのみと知り 絶望する。

言語療法士のアンリエットが まばたきで 会話をする方法を ジャンに教えるが 最初に彼が まばたきで話した言葉は 「僕は望む・・・死。」だった!

「海を飛ぶ夢」の主人公は 首から下が全身麻痺でしたが 話す事が出来たし食べる事も出来た。でも彼は 尊厳死を希望して戦い 最後は 友達の手を借りて 自殺してしまいました。
「潜水服~」の主人公は 意識のハッキリした 植物状態みたいなものです。でも 彼は 生きる事を選んだのです。
しかも まばたきだけで 自伝小説を書くという 大偉業を成しました。
それはもう 想像を超える 気の遠くなる作業だった事でしょう!
「はい」は1回まばたき。「いいえ」は2回まばたき。そこから始まった まばたきの会話。

とにかく 並大抵の努力では出来ない作業だと思います。

最初は 自分の惨めな姿を目の当たりにして 愛する子供とも会わず 絶望で自虐的だったジャンが ある日

「僕は 自分を憐れむのをやめた」

それから 生きる事を選択したのです。

「僕には 記憶と想像力がある。」これを ひとつの自信に繋げて・・・。

確かに 前向きで人間的な想像力の持ち主で 映画の描き方は悲観的ではなく 美しく ユーモアのある所も。

そりゃぁ 実際 痛い悲しい話ですが 観客を泣かせようとする 同情心をあおる映画にはなっていないところが いいです。
希望を捨ててしまった人は 悲しすぎる・・・。

愛する子供のお母さん(愛人がいたため 結婚していないから 本彼女?)は ジャンを献身的に看病していますが 彼女が看病している病室に 愛人からの電話・・・。愛人がジャンに 「逢いに来て欲しい?」と聞かれ「僕は 毎日君に会いたい。」と本彼女に通訳させるジャンの生き方。 
この男は・・・・・!!!健康だった時と ちっとも 変わらないのね・・・!この人は 確かに生きてると実感・・・。
だから 同情なんてしません。確かに気の毒だけど 精一杯生き抜いて やり遂げて最後を迎えられて 人生を 全うしたのでしょう・・・・・。

ジャンのお父さんとのやりとりは さすがに 目頭が熱くなりました。

自分の人生を考えさせられる 映画でした。やっぱり やりたい事やった方がいいですね。同じ後悔をするなら やらないで後悔するよりも やって後悔する方が いいのでは?

自分の人生 生きてますか? 

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コメント

詩のさんの文章力もすごい良いです。

自分の人生 これから生きようかと(かなり遅まき)

投稿: もく | 2008年8月29日 (金) 06時59分

初めまして。
どん底の状態で、ユーモアの感覚を忘れないことって、大変なことですよね。何というか、とても励まされる映画でした。

本彼女がいるのに、愛人を呼ぶ場面などは、自由恋愛を好むフラン人らしさといったところでしょうか。日本だったら血みどろの争いが起こりそうです(笑)。

TBさせて頂きます。

投稿: モッサン | 2008年8月29日 (金) 13時05分

>もくさん
私の 文章力なんて拙くて 恥ずかしいですよ!!!もっと いいたい事はいっぱいあるのに 上手く表現出来ていません・・・。
いろんな人のレビューを読むと 勉強になります!!! 

男性は(特に日本人は) 自分のためというよりも 家族のため 会社のため というのが美徳だったりしますからね。それは それで カッコイイし 私は好きです♪ でも たまには 自分のためのご褒美があっても いいですよね。

>モッサンさん
はじめまして。コメントありがとうござます♪
励まされましたね!!!人間やれば出来るんですね。
観終わって 面白かったけど すぐに忘れてしまう映画はいっぱいありますが この映画は とても 余韻が残りました。
いい映画だと思います。

投稿: 詩乃 | 2008年8月29日 (金) 20時20分

>男性は(特に日本人は) 自分のためというよりも 家族のため 会社のため というのが美徳だったりしますからね。それは それで カッコイイし 私は好きです♪ でも たまには 自分のためのご褒美があっても いいですよね。

自己を抑えて ということはたしかに日本人は。
フランスとかは知りませんが自分が楽しめる人であれば、もっと人にも楽しませられるかも知れませんね。詩乃さんのコメント 自分へのご褒美が自分を豊かにさせれるかも。できたらそのように考えを修正変更しようかな。

投稿: もく | 2008年8月30日 (土) 21時47分

>もくさん
同感です。
まず 自分を好きになれないと(キライな部分も含めて)人にも優しくなれない気がします。
あまりナルシストも困りますが(笑)
好きな自分に なりたいですね。
この映画の主人公は 自分の事を大切に生きたと思います。

投稿: 詩乃 | 2008年8月31日 (日) 01時14分

このレビュー見る前に、ボスがこの映画について熱く語ってたんですよ…「芸術家でもあるんだ、この人は」とか何とか言ってましたね…なのに私はというと「パンプキンヘッド」という映画の内容を夢中で読んでました( ̄∀ ̄)そんな私だけどこういう映画は好きです(本当に)

投稿: miyo | 2008年8月31日 (日) 01時43分

>miyoさん
ファッション雑誌の「エル」は 美容院で見た事がある程度で 自分とは縁のない世界だなぁ~なんて思ってました。
華やかな生活から一転どん底まで落ちて それでも人生を全うした 生きようとする力の素晴らしさに感銘しました。
「パンプキンヘッド」も 面白いレビューが出来そうな予感・・・(笑)
「パンプキンヘッド」のタイトルに惹かれるmiyoさん 好きです。

投稿: 詩乃 | 2008年8月31日 (日) 11時10分

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普段のささいなことからニュースまで [続きを読む]

受信: 2008年8月28日 (木) 23時16分

» 『潜水服は蝶の夢を見る』 [私の研究日記(映画編)]
 『潜水服は蝶の夢を見る』のDVDが、7月4日に発売された。今年2月に公開された時、見に行こうと思いつつ見損ねていた映画である。  先日、仕事の帰りに秋葉原に立ち寄り、早速購入し帰宅後鑑賞した。  この映画は、脳梗塞に倒れ、「閉じ込め症候群(ロックトイン・シンドローム)」となった、ファッション誌『ELLE』の編集長ジャン=ドミニクの自伝を原作とする実話映画である。脳梗塞から目覚めたジャンが、まぶたを使って自伝『潜水服は蝶の夢を見る』を著し亡くなるまでを描いている。  「閉じ込め症候群」というの... [続きを読む]

受信: 2008年8月29日 (金) 13時06分

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